歯科医師の先生方も参考にする、
当院のインプラント症例
治療部位・種類別に見る症例紹介
2020.04.15 臼歯症例 【骨がやわらかい方へのインプラント治療】
- Before
- After
初診時年齢 | 51歳 |
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主訴 | 歯が折れた |
処置内容・方法 | インプラント抜歯即時埋入 |
抜歯の有無 | 抜歯あり |
埋入本数 | 1本 |
埋入箇所 | 大臼歯 |
治療期間 | 2ヶ月半 |
費用 | 45万円(税抜) |
リスク | 治療方法や費用、治療期間などは、ケースによって異なります。患者さまに合わせた治療計画をカウンセリング時にご提案いたしますので、治療例は参考程度にご覧ください。 |
奥歯が折れてしまい、来院された患者さまです。インプラント治療を選択されたので、CT撮影をしてインプラント埋入のシミュレーションをします。
CT画像に色をつけて視覚的に骨の硬さを見分けています。
この症例の場合、インプラントを埋入したい部分の骨がやわらかい(青色)です。やわらかい骨にインプラントを入れる場合は、初期の固定が弱いので、オペの当日に仮歯を入れる「即時荷重」インプラントができないことが多いです。
当院では、できるだけ早期に患者さまに噛める状態を提供するために、次のようなテクニックを使い、やわらかい骨へのインプラントでも「即時荷重」を可能にしています。
これは、やわらかい骨を圧縮して硬い骨にするための器具です。通常のドリルの回転とは逆回転に仕様するのでCCWテクニックと言われます。
CT画像を確認すると、オペ前は青〜黄緑色だったやわらかい骨が、オペ後には黄色の硬い骨に変わっていることが分かります。
「即時荷重」を行うのに十分な基準を満たしたため、仮歯を装着していきます。
お口の中から仮歯を出して、形を整えた状態です。
お口の中に仮歯を戻した状態です。(ネジ穴の部分はしっかりふたをするので食べ物がつまることはありません)
オペの1週間後には、歯ぐきの状態も綺麗になっています。
2ヶ月後の状態です。ご来院時に仮歯を外して検査をすると、インプラントは骨と強く結合していました。インプラント上部のセラミックの型取りをしていきます。これは型取り専用の器具を取り付けている写真です。歯ぐきに器具を刺しているのではなく、インプラントのネジ穴に器具を入れているだけなので、麻酔をしなくても痛みはありません。
オペをして2ヶ月半後には、このようなセラミックが装着され、治療が完了しました。硬い食べ物でも問題なく噛めるようになり、大変満足されています。